頸椎カラーの意味

事故当時に乗っていたクルマは知人所有のトヨタ・カローラでした。

なぜ知人の車を運転していたかというと、山間部の慣れない方面の夜間の運転ということで知人のブレーキングがあまりに頻繁で怖かったので、運転をチェンジして走ることになりました。

見通しの良いT字路に差し掛かったところ、こちらの信号は間違いなく青信号でした。しかし夜間なのでより注意をして左右の安全確認をし、歩行者やバイク、自動車も見当たらなかったので右折をしました。

すると「ドン!」と車体左に追突されました。安全確認をした時には走行していなかった自動車が左から猛スピードで赤信号を無視して突進してきたのです。

横からの追突は相当な衝撃ですぐさま救急車で救急病院へ搬送されました。知人と私は強い頸椎捻挫、いわゆるむち打ち症となりました。

知人は一週間ほど仕事を休みましたが、私は全治1ヶ月と診断されました。私はとにかく痛みがひどく、3ヶ月以上の通院を余儀なくされ、仕事も長期休職となりました。

首から腕にかけて痛みが伴い、寝ても起きても痛むので夜もまともに眠れず、痛み止めの薬やブロック注射が欠かせない状態になりました。

このブロック注射は痛みが強い場所へ麻酔薬を注射するもので、急性期にはよく行われる治療法だそうです。私は2週間おきの通院でこのブロック注射を受けていました。

痛みは頭部から首まで続いていたので、ブロック注射を打つ際も相当箇所に打たれたので、治療後はしばらく安静が必要でした。

そのため起き上がってからふらつきがないかを確認してからの帰宅となるので、通院も半日以上かかるので事故後の身体にはそれも堪えました。

このような状態のため、整骨院での治療は到底出来るものでないため、病院による通院治療となりました。

病院での治療はとにかく安静を第一にとあり、自宅で静かに横になっていました。痛み止めの服用や湿布、消炎剤の塗布が主な薬です。首に巻くカラーも渡され、起きているときや通院時に装着するようにと言われました。

これは後で知ったことですが、通院時カラーを装着することは、自分自身の頸椎保護が第一です。しかしカラー装着は、周囲の方々へカラーをつけていることを認識してもらうことも意味しています。

このカラーを装着していることで、他者との不意な接触が起きぬよう周囲が注意を払ってくれること、電車やバス等の公共交通機関において配慮がなされる場合もあるということで、通院時の患者への身体の負荷が減ることを意味しているということでした。

これまで痛みを伴う治療と、人目が気になるカラーの装着は交通事故さえなければよかったと本当に嫌でたまらない思いでしかありませんでしたが、頸椎カラー装着の意味を知り、病院の医師や看護師の皆さんの気遣いを感じられた言葉に痛みが軽減されるかのような気持ちになりました。

思いもよらぬ信号無視による事故に遭い、未だに首や頭が痛むことがあるので、とても嫌な出来事でしかないのですが、今後気をつけるべきことは、交差点ではこれまで以上に慎重に慎重を期して進入することや、夜間の外出は飲酒運転の車や、居眠り運転の車に出くわすかもしれないというリスクも含め、極力外出を控えるなど、事故に遭う確率を減らすことも必要ではないかと感じました。

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